愛知県南エリアの激坂巡り

三河の山間地は道路があちこちで凍結しているため、予定を変更して愛知県の南エリアの激坂巡りをすることにしました。ターゲットは裏三ヶ根、西浦の大黒坂、三谷の弘法山(金剛寺)です。そして、ある検証のために萩坂峠と千万町坂も走ります。

本日のコース

いつもは事前にルートラボで走行距離と獲得標高をチェックして、一日のペース配分を考えるのですが、今回のコースは過去に走ったことがあるルートの継ぎ接ぎですので、ざっくりで「御油の松並木」に正午頃までに到着すればなんとかなるのでは適当に考え、7時35分イザ出発。


8時25分。午前の部は「LSD走行」に徹するため、心拍数を140前後を維持して走った割にはいつもよりハイペースで志貴野橋に到着。たぶん若干の追い風のお陰でしょう。今日はLSD走行に最適なビアンキLupoDを使用しています。手持ちの5台の中で、平地を走るのなら一番快適な自転車です。特にLSD走行の運動負荷なら疲労度が非常に少ないため効率が良いです。


9時15分。激坂遊びステージ1「裏三ヶ根」の入り口に到着。実は「ESCAPE R3で行こう」の“めばる君”さんのレポートの写真を見たら「こりゃミニベロではムリ」と思える路面状態だったため、LSDを兼ねて激坂遊びをすることにしたのです。早い話、一石二鳥と言うことです。LSDとヒルクライムはセットでやることは効率面でメリットが全くありませんが、LSDと短距離の激坂遊びなら、激坂遊びは単なる“おまけ”ですので、LSDへの支障はありません。


ということで、えっちらおっちら上って、最後は心臓バクバクになりながらも登頂成功です。いやはやこれはトラップに嵌められたか…と思わされた激坂コースでした。走行タイムは9分8秒、距離は1.87kmでした。


この「ここを自転車で走れるのか?」という路面状態になっているところが激坂区間です。ここさえクリアすればあとは楽勝でしょという雰囲気がこの後に続くのですが…


なんと終盤にも激坂があったのです。1個目の激坂をクリアした時点で「なーんだ終わりか」と“のんびり”気分になっていたため、ここは非常に厳しかったです。村積山を上ったときの様な雰囲気で、最後は心拍数がレッドゾーンまで突入して心臓バクバク。瞬間的に負荷が高まるコースは心臓に悪そうです。高負荷が長時間続いたほうが激疲れするとしても体に優しいかも。体力回復のためステージ2までは心拍数130前後に抑えて走ることにしました。


10時10分。「西浦温泉」に到着。昨年の3月に訪問して上れなかった(ムリに上ろうとは思わなかった)坂に挑戦します。この坂には「大黒坂」という名称があるようです。距離にして300mちょっとの超激坂。


で、なんだかすんなり上れました。車が頻繁に通るので蛇行走行が封印されるため、超激坂を直進することになるのですが、「あれ?なんか上れるぞ」という雰囲気でするすると上り続けますが、気持ちとは別に心臓は悲鳴を上げていたようで心拍数が183まで上がっていました。どうやら「裏三ヶ根」で感覚がマヒさせられているようです。激坂遊びで、気持ちと体の感覚のズレがあるとかなり危険ですね。心拍計が無ければ確実にぶっ倒れますよ。


「夕日が彩る丘」からの景色。ここで夕日を観てみたいものですが、自転車だと帰りが困りますね。残念。


「ここは激坂ですよ」というマークがある路面ですね。こんな坂をスルスルと上れるのには理由があって、ビアンキLupoDは平地専用といえども短距離激坂攻略仕様(ファイナルローはフロント34T、リア32T)にしてあります。ようやくそれが役に立つ“エンジン”になったということです。1年前はエンジンがヘボ過ぎて役に立たなかったというだけのことです。


11時。午後の部に備えて蒲郡のコンビニで早めのエネルギー補給。食料がエネルギーになるまでには2~3時間掛かるので、早め早めの補給は必須です。午後もLSDなら適当でも良いのですが…


11時25分。ステージ3の三谷の「弘法山(金剛寺)」の入り口に到着。ここは昨年の1月に来たときに上れなくて途中でギブアップした坂です。


ダンシングを多用して登頂成功。やはりロングダンシングができるようになると楽に上れるようになりますね。今日の短距離の激坂遊びはこれでオシマイです。


展望台から三河湾の景色を眺めながら達成感を味わう(でも寒い)。


12時20分。途中から向かい風に苦しめられ20分遅れで「御油の松並木」に到着。風向きを考えると国道一号で岡崎方面に向かうのは単に疲れるだけで何も収穫がありません。予定通り、午後は山を走ります。


13時。「萩坂峠」に到着。やはりというか当然の如く、このような峠道ではビアンキLupoDのデメリットが体に負担を掛けます。ロードのギア比でも上れるような延々と続く緩めの坂は、自転車の重量が問題になります。ロードに比べて3kg重いビアンキLupoDは脚に疲労がジワジワと溜まっていき、途中で10分ほど休憩しました。終盤の激坂区間はすんなり上れたため、「やっぱりな」という雰囲気。


さて本日のファイナルステージの「千万町坂」の入り口に到着です。ここでストレッチをしながら気持ちを落ち着けますが、すでに脚がパンパンです。序盤は引き足重視で上ることで太ももの筋力を温存。中盤以降はひたすらダンシング。とにかくダンシング。遅くても良いから、えっちらおっちらダンシングで上り続けます。全般的に心拍数160前後で上り、一番キツイ区間で173前後に抑えて…


登頂成功。タイムは26分26秒でした。GIOSアンティーコで24分55秒、ブロンプトンで30分29秒、ロードで25分55秒ですので、やはり重量というハンディは結構大きいようです。勾配16%の坂を上るのなら圧倒的にGIOSアンティーコが有利ということには変わりはありませんね。(ここは道具の違いをベンチマークするのにちょうど良いコースです)


「千万町坂」を上ったことで、ふくらはぎまで力が出なくなり、トルクを全く掛けることができません。「千万町茅葺屋敷」で10分休憩後、ヨロヨロと自宅へ向けて走り出しますが、もうむちゃくちゃ遅い速度。


道路はこんなことになっています。たぶん奥三河の道路は全てこんな感じかもしれませんね。予定を変更してよかった。国道301号は向かい風との闘いになり、緩い下りでも25km/hを切ってしまいます。まあトルク不足で思うように進めないというのが本当のところ。


精神的にめげてきたので、いつものコンビニで緊急の補給タイム。フランクフルトと肉まんでパワーを貰い、精神的に余裕ができたのか、この後は順調に走ることができ…


向かい風との闘いが無ければ、下りに強いビアンキLupoDのお陰で気持ちよく走ることができます。下りに関して言えば、圧倒的にビアンキLupoDが快適ですよ。ホイールベースが長いことと重量のお陰で安定感あり、ホイールが重いため、一度速度を上げると巡航が楽です。

7時35分出発、16時40分帰宅。本日の走行距離は本人もビックリの142kmでした。(獲得標高:1406m)



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