今年はブルベに参加します

我侭な性分ということもあって自分で企画、段取り、実行するのが一番楽しいと思えるため、自転車遊びもその傾向にあります。その典型例がブロンプトンの企画モノであり、ロードの激坂&ヒルクライム遊びといえます。
愛知のロード乗りが次々と「ブルベ」に参加していくのを間近に見ながらも、「他人が考えたルートをキッチリ走ることが楽しいのかな」という偏見にも似た感想を抱いているのも事実。
やれるかやれないかというレベルの話ならブルベの200kmや300kmは「できます」と答えます。200kmなら過去に何度も走っていますし、昨年は「走行距離: 274.5km 高度上昇値: 2,412m」のコースを13時間40分で走っているで、常識的なコースなら300kmも15時間程度で走ることは十分に可能です。ルートに関してはソニーのナビーにルートをインポートさせておけば、なんとかなります。
で、400kmとか600kmはどうかといえば「分かりません」となります。家庭の事情などもあり「夜間走行しない」という自分ルールがあるため、夏場の300kmが「できる」範疇になります。冬場のジテツウの復路は日暮れ後ですので、「夜間走行しない」といっても「知っている道」ならOKとしています。
「ブルベなんて。。。」と思いながらも、実は過去に3回、ブルベ主催日にルートの一部を走ったことがあります。ブルベのルートを大幅に変更しつつも走る時間帯が同じなら、少しだけでも知人といっしょに走ることができれば楽しいかな思ったからです。しかし、現実としては「場違い」の雰囲気が非常に高くて「参加者」のジャマをしてはいけないと反省あるのみでした。
そこでブルベ本で「ブルベが何たるものか」を勉強。。。分かりません。ルールとか定義というものではなく参加している人たちの気持ちみたいなものが分からないのです。

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「実際に参加してみなければ分からないこともある」というのはいろんなことに当てはまるもので、今年はブルベに参加することにしました。
実のところ上記のことは後付けの理由みたいなもので、もう少し複数の要因が絡み合っています。
ロードで走るだけのロングライドは飽きた

ロードで県外遠征するのならブロンプトンの旅がしたい

ブロンプトンの旅は非常にお金が掛かる(昨年は80万円)

不景気で収入が減り、今年はさらに減らされることが確実

ブロンプトンの旅については回数を減らすしかない

遠征の谷間の期間が昨年より多くなる

ならばロードのロングライドの切っ掛けが欲しい

ブルベか?

自転車遊びの幅が広がりそうだ
という流れです。
手持ちの機材と用品で足りなかったものを用意。

防犯パトロールベスト イエロー
ロングライド&ジテツウであれこれ買ってきたので、新たに用意すべきものは特に無いのですが、いまいちモチベーションが高まりません。なんだか「仕方なくブルベ」という雰囲気があるからと自分で気が付いています。やはり、ここでも「ブルベのために」が必要です。
その前にブルベのルートは「100kmあたり1000m上る」が目安に設定されているためホイールに悩みます。上り優先で「C24」なのか、平坦優先で「C50」が良いのか。自分で作るルートの場合は一日の殆どを上っているようなものを設定するため「C24」になりますが、常識的なルートとなれば、せいぜい上りに要する時間は2時間とか3時間でしょうか。仮に3時間とした場合、上りのアベレージが10%落ちても、タイムロスは18分です。その程度なら平坦区間で十分にカバーできます。
ということで、「C50」を改めてテストしてみます。もちろん勾配10%のヒルクライムもあるため11-28Tに換装済み。
まずはキャスパーのベンチマークで走ったコースでウォーミングアップ。予定ではアベレージは27km/h程度になるハズ。。。
キャスパーの時は24.2km、ニローネ+C50だと、なんと25.6km。この結果に愕然。どうやら昨年の9月からアンティーコとキャスパーでジテツウトレーニングをしていたため、ロードに必要な筋力が落ちてしまったようです。シクロのLupoDでトレーニングしていた時は筋力アップしていただけに。。。
後半のヒルクライムへ突入前に立ち寄ったところは…

がくさんのショップ「リーフ」。気が付けば2時間ほど滞在していました。がくさん、お世話になります。
さて三河の山間地は既に走ることはできないため、冬場のヒルクライムといえば三河湾スカイラインです。今日は心拍計をつけていないため、いつものサイクリングレベルの負荷で上っていきます。上りでも心拍数は150bpm、キツイところでも160bpmを目安にしていますが、心拍計がなくてもだいたい分かります。

無理なく上り続けてタイムは26分11秒。「C50」でも11-28Tを使えば勾配10%超のコースでもなんとかなることが分かり一安心。「C24」に比べて「C50」はダンシングの時にトルクが掛かるので力強く進む感触が良いのですが、筋力の消耗が激しいため短時間のみ発動。シッティングでは重さというハンディには勝てません。ケイデンスが75rpmを切ると結構キツイ。ということは以前から分かっていてトレーニングしても何も変わっていないため、某パーツの出番となります。
復路の向い風区間については「C50」は思いのほか進みます。横風については「C24」と大して変わりません。横風も影響が大きいのは人間そのものです。
ということで、総合的に見ると「C50はアリ」となります。
距離:112.37km
高度上昇値:913m
平均スピード:23.4km/h
さて、「ブルベのために」という無理やり理由を作って注文したものとは。。。

パナソニックのカスタムオーダー「ORC16」です。フレームの寸法を10mm刻みでオーダーが可能。豊富なカラーから選択可能(その他のオーダー項目はWebサイトを参照)。職人さんの手作りのため品質が良い。日本のメーカーだから納期が守られる。
手持ちの機材でブルベには参加できるため、少しばかり悩みました。カスタマイズという遊びとジテツウ用途にも使える「カラミータ」が最有力候補でした。というよりは「カラミータ」なら買っても家族への説明として「ジテツウ用の自転車がへタッたので買い換える」で終わります。手持ちのパーツとアンティーコから移植すればSTIで10速化は可能で、ブレーキもアルテグラになります。「カラミータならあれこれいじくり倒す楽しみがある」に尽きるともいえます。
もう一つの候補が「まさにオッサン好み」といえそうな「ORC06」。これについてはブルベとは無関係にいつかは欲しいなと考えていて、ガシガシ走るのに飽きた時に買えばいいかと予定していました。最終的には「ORC06」とブロンプトン、そしてジテツウ用の自転車の3台体制に落ち着くと予想。
「ORC06」は時期早々のため「ORC16」が候補に浮上。「ORC16」を買ってしまうとニローネの出番が無くなる可能性は高くなりますが、それは仕方がないところです。「まさにオッサン好み」の「ORC06」を現代版に改良した「ORC16」は、まさに私が求めていたものです。
「オッサンならクロモリロードが良い」と思いつつも、1度くらいはフルカーボンロードを体感したいものです。たぶんカーボンには愛着を持てないとは思いますが、道具としてはもっとも優秀な機材といえます。価格としては「GENNIX R2(105) 」と「ORC16」が殆ど同じという点も「ここはカーボンにするか」となりかけます。
「カラミータ」に関しては欲しかったカラーが入手不可能。私はイメージカラーを大切にしているため、イメージに合わなければ選びません。「GENNIX R2(105) 」は納期が曖昧で、ブルベに間に合わない可能性大。手に入らいと分かって逆にホッとしたのも事実で、「ORC16」を選ぶことになるのは運命だったようです。
がくさんにお世話になって「ORC16」を注文。ついでにパーツも注文。キャリパーブレーキはアルテグラに決めているため、「ORC16」もアルテグラに換装。クランクセットは「SUGINO OX801D Compact Plus+」の46/30T。これを使うことで勾配10%超のケイデンスが10%アップ。アウターギアが46Tになるためフロントディレイラーには「FD-CX70」を選択。
結局のところ欲しかったものを買う切っ掛けが「ブルベ」といえます。遠征の谷間に物欲が爆発するのはいつものことですが。。。そういえばキャスパーを購入したのも1月でした。



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